アンケートから分かる購入・売却の「ポイント」Vol.2

2013年に総務省統計局が実施した「住宅・土地統計調査」(※5年に1回実施)によると、空き家の戸数は820万戸を超えており、現在も増加の一途をたどっています。空き家は景観を損ねるばかりか、防犯上や衛生上にも問題が生じます。何年もメンテナンスされていない一戸建ての場合には、建物が倒壊し、通行人が怪我をしてしまうケースも考えられるでしょう。
このような空き家の解消を促進する対策として2015年5月に「空家対策特別措置法」が全面施行されました。この措置法によって、固定資産税の納税者情報を空き家所有者の把握のために利用したり、正当な理由なく勧告に係わる措置を取らず命令に応じない場合は行政代執行ができるようになりました。
空き家が増え続けている原因はさまざまですが、核家族化や高齢化社会も原因のひとつです。子どもと同居していない親が自宅を売却しないまま高齢者施設に入居してしまったなど、何年も空き家になっているケースが多く見られます。今回は、アットホーム株式会社が行った、実家が持ち家で、現在実家に居住者がいる全国の30~40代男女618名を対象とした「もし実家が空き家になったら」調査、「実家に対する思い」調査の結果を紹介しながら、実家と空き家について考えていきたいと思います。